センナ茶って飲み続けてると腸が黒くなるって聞くけど、本当なの?
という疑問について。
本当です。ガチです。
「偽大腸メラノーシス」と呼ばれる症状です。
ずーっと刺激性下剤を飲み続けていると腸壁が黒くなり、自力で便を出せなくなってしまうのです。
さらに言えば、下剤を週に2回以上飲んでいると、大腸がんのリスクが飲んでいない人に比べて約3倍に上がるとかいう恐ろしい結果も出ています。
いや、下剤じゃなくて、私が飲んでるのは漢方のセンナなんだけど……というあなたへ。
センナは刺激性下剤にあたります。
漢方って体にいいイメージですよね?
薬とかよりよっぽど体に優しい感じがしますよね?
ですが、別にそんなことはないのです。
薬も過ぎれば毒になるのです。
正しく使えば素晴らしい薬ですが、毎日飲みまくっている人は注意が必要です。
あなたの腸はすでに黒くなっているのかもしれません……。
(※飲むのをやめれば一年程度で戻るそうなのでそこまでビビる必要はありません)
刺激性下剤ってなに?
さっきから刺激性下剤がどーとか言ってるけど、そもそも刺激性下剤ってなに?
刺激性下剤とは、大腸を刺激して無理やりぜん動運動をおこす薬のことです。
センナや大黄、アロエなどの生薬がこれに当たります。
市販薬でいうとコーラックやビューラックもこれ。
かなり乱暴な言い方ですが、センナ茶=便秘薬と言ってしまってもいいかもしれません。
もちろん、便秘薬に比べれば効き目も穏やかでしょうし、効能はそこまで強くないのかもしれませんが……。
無理やり腸を刺激して動かしていることに変わりはありません。
可能なら、便秘薬もセンナ茶も、飲まずに生活できるのならそれにこしたことはないのです。
でもセンナ茶を飲まないとお通じが来ないし、どうしたらいいの?
そうはいっても、センナ茶を飲まないとお通じが来ないし……。
そのジレンマはわかります。 かくいう私もコーラック依存に陥っていた一人です。
ヨーグルトも運動も食物繊維もやったのに効かないから仕方ないでしょ!と開き直りたくなる気持ちは痛いほどわかります。
そういうときはとりあえず、飲む頻度を減らしましょう。
少なくとも毎日飲むのは絶対やめたほうがいいです。体によくないです。
そして少しずつでいいから、食べるものに気を使ってみましょう。
野菜が少ないなら野菜を多めに食べてみるとか、水を飲む量が少ないなら多めに水を飲んでみるとか。
全然運動していないなら、たまにでいいから10回くらい腹筋してみるとか。
便秘を専門的に診ている便秘外来でも、下剤依存から脱出するまでに一年かかった患者さんもいるそうです。
便秘を改善するのはそれくらい気長に取り組まないと難しいのです。
正直、便秘を改善するために食生活に気を使ったり、運動したりするのは面倒なうえ、なかなか結果が出てくれないから投げ出したくもなりますが、お腹の痛みを伴わない自然なお通じはうれしいものです。
センナ茶は便利です。
どうしても出ないときは頼ればいいのです。
でも毎日飲むものではないし、飲まないですむなら飲まないほうがいいのです。
難しいですが、上手に付き合っていけるといいですね。